名前を覚えるということ。

ふと思い出したこと。小学校で図工の作品などを貼り出すときに名札をつけることがある。それを書くときに「まだ習っていない漢字を使ってはいけません」と私は言われましたが、皆さんはいかがでしょうか。

今思うと、あれはちょっとおかしいのではないかと思うのです。読めない人に配慮しなさいということだったのでしょうが、友人の名前の漢字くらいさっさと覚えてしまえば良いではありませんか。

知識は、必要なときに学ぶのが最も身につきやすいはず。
せっかくの機会を指導要領に気を遣って逃してしまうのはいかにももったいない。

また、表意文字たる漢字はそれぞれ異なった意味を持っています。それを例えば、章、昭、昌、朗、晃、彬といった異なる名前を「あきら」で済ませてしまっては、漢和辞典と睨めっこした両親の苦労は水の泡(*1)です。(あ、決して平仮名の名前を否定するわけではありませんので、誤解なきよう。。)

名前は、その漢字も含めて名前なのだと思うのです。


ちなみに私は、人の名前はフルで、漢字も含めて覚えることにしています。旧字体の使い方(*2)はちょっと怪しいですが・・・98%くらいは正確に覚えているはずです。


(*1)・・・偉そうに語っている私ですが、中学校のテスト答案にふとした思いつきでカタカナで名前を書いて試験監督の加藤先生に注意された覚えがあります。親からもらった大事な名前なんだからきちんと書きなさい、と。
(*2)・・・渡辺・渡邉・渡邊とか、斉藤・齋藤・齊藤とか。