GIFT

harasho19862008-10-17

  ひとに贈り物をするというのは、怖いことだと思う。贈ったその物が、相手の生活に侵入するのだと思うと、「そんな罪深いこと、できません!」 食べ物くらいだったら、食べてしまえばそれきりだし、よっぽど好みを外さない限りはまあ、迷惑はかからない。 しかしモノを贈るとなると、もし相手の気に入らなかったら、相手はそれを穏便に処分できる日まで嫌々持ちつづけなければならないのだ。日本の住宅事情を考えたら、ツマラナイモノを贈ることは暴力行為だね。 しかし一方で、そういう「ハズレたら重荷になるもの」ほど、当たったときに相手の喜ぶ度合いは大きいんだな。これが難しいところ。 ああ、素敵な贈り物のできる大人になりたいです。

・今日読み終えた本
(112)詩的私的ジャック (講談社文庫) 森博嗣
 世間体を気にしない、まったくの自由人は、それが自分のライフスタイルだと思い込むことで、自分の体裁を気にしている。格好をつけるのが嫌いだ、という人間は、格好をつけないことが、格好の良いことだと思っていて、つまり、格好をつけている。 自分が特別だと思っている、それ自体が特別ではない。(p.380)
(113)景観にかける―国立マンション訴訟を闘って 石原一子

・未消化or未読のまま放ったらかしになっている本
住居に都市を埋蔵する 原広司
建築に何が可能か 原広司
建築の世紀末 鈴木博之
箱男 阿部公房
動物化するポストモダン 東浩紀
《英文法》を考える 池上嘉彦
続・日本人の英語 マーク・ピータセン
裁判員制度の正体 西野喜一
錯乱のニューヨーク レム・コールハース
ロンドン 鈴木博之