雨

18:00からTOEFLのテスト。
 バスで化粧をしていた女性(車内メイク娘、略して車メっ娘)を注意した人に感心した、との投書を読み、疑問が浮かぶ。車メっ娘の行為は止めさせるべきだろうか?電車内での化粧は見るに堪えない恥ずべき行為で、そんな子とはお友達になりたくないと私も思うが、さりとて他人が注意して改めさせるほどの事だろうか。ヘアアイロンが当たってヤケドしそうとか、好きでもない香水がこちらに降りかかって来るなど実害があるならわかる。しかし、車メっ娘を非難している人の多くが言っているのはしょせん美学の問題である。 美学的問題について、赤の他人を捕まえて注意するのが感心感動して新聞に投書してしまうほど良い事だというなら私にも言いたいことがある。 ババアの濃い化粧は見苦しい、ビジネスマンよ靴下を見せるな、脛毛なんかもってのほか!そのヘッドホンは逆さまです!タブロイド紙のスケベな記事を読むな、腰パン野郎は乗車禁止!ブサイクな奴は覆面せよ!クラッシュジーンズも着用禁止!口を開けて寝るな、そのTシャツ悪趣味ですねetc. そんなこと言いますか? NO! 余計なお世話!
告白したまえ、「私は、日ごろの鬱憤を車メっ娘にぶつけて楽しんでいたのです」と。

・今日読み終えた本
(117)封印再度 (講談社文庫) 森博嗣
 人々はどうして、外部から押しつけられたものに、あんなに夢中になるのか……。支配されることの美徳だろうか? いや、そんな高級な嗜好とも思えない。おそらく、自主性を保持するためのエネルギィを本能的に節約しているのだ。蟻の集団と同じメカニズムで、人間も行動している。(p.169)