そして日記は時空を超える?

鳥取に行っている間、書けなかった分を全部埋めました(笑)これで一応27日間連続で書いた形になります。そういう訳なので、過去の日付の分も読んでくださいな。

  • 今日読んだ本

陰翳礼讃 (中公文庫) 谷崎潤一郎 陰翳礼讃 (中公文庫)
 家で見つけた文庫版。現代文の教科書にも載っていたんだけれども、改めて読んでみたらえらく感動しました。他国の建築写真なんかを見ていると、陰とか闇、黒色といったものに美を感じる日本人の感性は独特のものらしいです。今や日本の住居には蛍光灯の光が溢れかえっていますが、陰翳の魅力を再考してみたいものです。
 顔に白粉をたっぷり塗った平安女性の図を小学校社会科の資料集で初めて見たときは、えらく気持ち悪いものだと思ったものです。しかし当時のお屋敷は昼でさえあまり光が入らない作りだったわけで、それを考慮するとあの化粧にも合点がいきます。過去の風俗習慣には一見奇異に思えるものもありますが、その時代のコンテクストの中で考えていかなければなりませんね。

 I wasn't bothered in the least. (全然気にならなかったよ。)