JPタワー

東京中央郵便局の再開発計画がまとまったようだ(画像)。新丸ビルなどと同じく、既存建物の皮だけ残して上に高層棟を乗っけるパターン。前からこういうパターンは気持ち悪いなと思っていたんだけども、その理由が今日なんとなくわかった。ああいうデザインて、不倫に構図がそっくりなんだな。(どうしてそんな連想をしたかというと、最近読んでる東野圭吾の小説の主人公がちょうど不倫にはまりかけてるところなのだ。先の展開が楽しみだ。) 愛人にすっかり心を奪われているくせに、世間体とか諸々の面倒ごとがイヤで奥さんと別れられない男のようなだらしのなさが、この木に竹を接いだようなデザインにも現れていると思う。そういう、既存の建築に対しても新しい建築に対しても不誠実な姿勢がこの、なんとなくイヤな感じにつながっているのではないか。
 この状況から救われるヒントは一夫多妻制にあるんじゃないか*1と思うけど、一夫多妻制的デザインって何かなというのはまたの機会に考えてみたい。*2

 設計は三菱地所設計×ヘルムート・ヤーン。ヘルムートヤーンはグラントウキョウ サウス+ノースタワー(新建築0803)に続く参加ですな。

▼(建築の七つの力)
鈴木博之先生の退官記念連続講義に行って来た。今回で3回目。(あと5回ある) 
今回は私一人だったので、ラーメン食べてすぐ本郷を離れた。そしたら大手町で(たぶん最後の)三鷹行きに乗れた。これは次回もすぐ帰るしかないな(笑)

*1:もちろん愛人と別れるのが良いんだけど、床面積を増やさないと気が済まないんだろJPは?

*2:というようなことを書いておいて、実際書いたためしがないんだけど。