落書

▼(落書き)
大学生が世界遺産のなんとか聖堂に落書きしたニュースで思い出したこと。

 春に特別公開されてた知恩院三門の高楼に上がったんだけども、壁に多数の落書きが書かれてた。ガイド氏の解説では、明治の廃仏毀釈で寺院がたいへん粗末に扱われた時期があって、そのころに書かれたものということだった。みんな墨で書いてあって、昔の人は本当に矢立なんてものを使っていたのかと感動(笑)
 落書きの内容は「どこそこの誰々」みたいなのが多かったかな。記念に名前を残していこうという心理は昔も今も同じらしい。アンコールワットで江戸時代の侍の落書きが見つかって話題になったことがあるけど、それも確か名前と出身地を書いてたような気がする。
 ひょっとして神社の絵馬っていうのは、名前を残して行きたい参拝者の欲求を昇華させるための仕掛けなんだろうか。たぶん違うけど、結果的にそのような働きをしている可能性はあるかも。絵馬を売っている神社に行ったら、落書きがあるかどうか観察してみよう。

・今日読み終えた本
(58)[rakuten:book:12425117:title] 東野圭吾