水を買うことについて

 昔、「飲み水を買うなんてゼイタク」と、ミネラルウォーター派を非難する人がいたものだ。今はどうなんだろう。考えてみると、飲み水を買うことが非難されるべきことなのかどうか、ちょっと疑わしいなと最近思う。たとえば外で飲む飲み物として考えるとき、コンビニで「コカコーラ」と「お〜いお茶」と「六甲のおいしい水」を選ぶときに、どれがゼイタクかといえば、どれもゼイタクな気がするし、どれもゼイタクではないような気もする。コーラやお茶のほうがむしろ、手間はかかっているのではないか。さすがに、外国から水を運んでくるのはどうかと思って、ヴォルビックなんかは飲まないようにしているけど。 
 家で使う水についても、買ってきた水を料理に使うこともゼイタクだが、飲用可能なクオリティの水を風呂やトイレ、洗車などに使う現状もずいぶんゼイタクに思える。 現在の高度浄水処理を続けるのと、水道水の質を最低限に落として飲用水は各自で購入させるのとでは、どちらが効率がよいのだろう。気になるところだ。

・今日読み終えた本
(86)転生 (小学館文庫) 仙川環