科学の楽しさとは

harasho19862009-04-12

 収納に余裕がないと部屋は散らかる、という当たり前のことに最近気づいた。本棚からあふれ始めた本をブックオフに売りに行く。ついでに足を伸ばして「座 高円寺」も見に行ったが閉まっていたので外観のみ。消防隊進入口を示す逆三角のマークが白色だった。赤じゃなくても良いのか。
 学校で理科の実験装置(天秤とか、顕微鏡とか)が不足しているから予算をつけるんだそうだ。そのこと自体に異論はないのだけれど、「演示だけでなく体験させないと理科の楽しさが伝わらない」という現場からの意見には疑問を感じる。確かに実験は楽しい。天秤をいじったりとか、顕微鏡を覗いたり、薬品を混ぜたら色が変わるとか。しかしそれは「科学の楽しさ」だろうか?科学の目的は一見マジカルな現象の裏に存在するロジックを明らかにする事だと思う。ロジックの魅力に触れてこそ、「科学の楽しさ」を知った事になるのではないだろうか。もちろん理論を実証することも重要なのは理解している。しかし実験「だけ」を楽しんでいるうちは、科学の世界の入り口に立ったことにすらならないのではないだろうか。
 邪推するに、「理科離れを食い止めるには実験を増やさなきゃダメだ!」などと叫ぶ先生方は、理論の楽しさを伝える自信がないのではないかな。