• 街並みの美学

今日は物理が突然休講*1になったので、近くにある「イタリア文化会館(KAJIMA DESIGN設計 新建築'06年3月号掲載)」を見に行った。この建物は、真っ赤な外観が周囲の景観を乱すとして今まさに糾弾されており、朝日新聞にも記事が載っていた。そんなこともあって、以前から見てみたいと思っていたのです。
 実際に、行ってみた。(トリビア風)
個人的には、全く悪くないと思った。赤いといっても明度が落としてある*2ので、それほどキツイ感じはしません。石貼りの部分は黄みがかった砂岩(・・・と思ったら、PCパネルらしい。コンクリートにあんな表情が可能とは!)で、よくある白御影石より暖かい感じ。全体にとても品のあるデザインだと思った。多少目立つが、嫌な感じのない建物。反発している住民らはグレーだかクリーム色だかに塗り替えろといっているらしいけど、そんなことしたらかなりつまらない建物になってしまう気がする。
ただ、住民が反発している理由はもっと複雑かもしれない。もしイタリア文化会館のデザインを認めてしまえば、次に建つ赤い建物は規制できなくなる。そして、その「次の赤」が美しい建物である保証はないのである。それを考えると、 ・・・いや、やっぱただのヒステリーだろうなw

  • 吊り広告

電車に乗るたび思うのだけど、ファッション誌の広告って面白いね。
・「プリンセス通勤」という現象 (JJ7月号)
⇒どんな通勤なんだか…
・「シンプリティ(シンプル+可愛い)」なら楽しい夏、約束。(同上)
⇒この造語力に拍手(笑)
・3日で「男目線メイク」(MAQUIA7月号)
⇒男のような目つきになる…?

最後に…
・「時計ってネタの宝庫だよねウフフ」(UOMO)
⇒広告ってネタの宝庫だよねククク

※今日の画像
1枚目:イタリア文化会館(KAJIMA DESIGN/ガエ・アウレンティ)
2枚目:二松学舎大学九段キャンパス(香山壽夫建築研究所)
イタリア文化会館の正面に立地。以前、高校の芸術鑑賞教室で歌舞伎を見た帰りに見たボロい校舎が、いつの間にか建て変わっていてビックリ。
この2つと、パークマンション千鳥ヶ淵(KAJIMA DESIGN/デザイン監修・内藤廣*3建築設計事務所)の設計者が話し合って、それぞれの公開空地が連続するようにしてあるそうだ。言われてみれば「イタリア〜」と「パーク〜」の空地は完全につながっているし、二松学舎大の空地は内堀通りの向こうにあるものの、視覚的には連続していた。色々考えるものだね。

  • 今日読み終えた本

 社会学入門―人間と社会の未来 (岩波新書) (見田宗介著・岩波新書)  社会学入門―人間と社会の未来 (岩波新書)

*1:2回目。どうもヤル気の感じられない教授だ。

*2:新建築のコメントには赤栗色とあった。漆器の赤を意識したとか。

*3:建築家・東京大学教授。今度、明治大学に講演に来るらしい。